オフライン環境でのBootstrapセットアップ完全ガイド!アセット配布と更新運用の基本
生徒
「会社のネットワークはインターネットに接続できないオフライン環境なんですが、Bootstrapを使いたいんです。」
先生
「オフライン環境でもBootstrapは使えますよ。やり方はCDNではなく、自分でアセットを配布する方法です。」
生徒
「アセットってなんですか?初心者でも分かりますか?」
先生
「アセットとは、Webページで必要な部品、つまりCSSやJavaScriptなどのファイルのことです。これを自分で配布すれば、オフライン環境でもBootstrapを動かせますよ。」
1. オフライン環境でもBootstrapは使えるの?
はい、使えます。CDN(インターネットから直接読み込む方法)が使えなくても、Bootstrapのファイルを自分のパソコンやサーバーに保存しておけば問題ありません。これを「オフラインセットアップ」と呼びます。
2. Bootstrapのアセットをダウンロードしよう
まずは、インターネットにつながるパソコンでBootstrapを公式サイトからダウンロードします。
- 公式サイト:https://getbootstrap.com
- 「Download」をクリック
- 「Compiled CSS and JS」を選ぶ
ダウンロードしたフォルダの中に、bootstrap.min.css(デザイン用のファイル)とbootstrap.bundle.min.js(動き用のファイル)が入っています。
3. アセットをオフライン環境に配布する方法
ダウンロードしたファイルを、USBメモリや社内サーバーを使ってオフライン環境に移します。例として、プロジェクトの中に以下のようなフォルダを作ります。
- cssフォルダに
bootstrap.min.css - jsフォルダに
bootstrap.bundle.min.js
4. HTMLでローカルのBootstrapを読み込む
オフライン環境では、CDNではなく保存したファイルを読み込みます。
<link rel="stylesheet" href="css/bootstrap.min.css">
<script src="js/bootstrap.bundle.min.js"></script>
これで、インターネットに接続していなくてもBootstrapを利用できます。
5. アセットの更新運用とは?
Bootstrapには新しいバージョンが定期的に公開されます。オフライン環境でも最新の機能やセキュリティ修正を使いたい場合は、定期的に新しいアセットをダウンロードして配布する必要があります。
具体的には:
- 最新版をインターネット接続可能なパソコンで取得
- USBやセキュアな方法で社内に配布
- 古いアセットを新しいものに置き換える
6. バージョン管理の工夫
オフライン環境では「どのバージョンのBootstrapを使っているのか」が分からなくなりがちです。そこで、次のような工夫をおすすめします。
- フォルダ名にバージョンを入れる(例:bootstrap-5.3.3)
- READMEファイルを作って更新日とバージョンを記録する
- 共有サーバーに「最新版」フォルダを作って統一する
7. 実際にボタンを配置して動作確認しよう
オフライン環境でBootstrapが正しく使えているか、簡単に確認する方法があります。以下のコードをHTMLに書いて、ブラウザで開いてみましょう。
<button class="btn btn-primary">オフラインでも動くよ!</button>
ブラウザ表示
青色のボタンが表示されれば、オフライン環境でもBootstrapが正しく動作しています。
8. 社内チームでのアセット配布の工夫
複数人で開発している場合は、社内サーバーや共有フォルダを使ってBootstrapのアセットを配布すると便利です。個別にコピーするより効率的で、バージョンのズレも防げます。
9. もし古いアセットを使い続けるとどうなる?
古いバージョンのまま使い続けると、セキュリティ上のリスクや、新しいブラウザで正しく表示できない問題が出ることがあります。そのため、定期的に更新運用を行うことが大切です。
10. オフラインでも安心してBootstrapを使おう
まとめると、オフライン環境でBootstrapを使うには「アセットをダウンロード」「ローカルで読み込む」「定期的に更新」の3ステップが基本です。
これで、インターネットが使えない環境でも、きれいで見やすいデザインを実現できます。