CSSのcolumn-countを完全ガイド!初心者でもわかる複数列レイアウトの作り方
生徒
「先生、ホームページで文章を新聞みたいに複数の列に分けることってできますか?」
先生
「はい、それにはCSSのcolumn-countプロパティを使う方法があります。」
生徒
「column-countって何ですか?」
先生
「簡単に言うと、文章をいくつの列に分けて表示するかを指定できる命令です。では、実際に使い方を見ていきましょう!」
1. column-countとは?
CSSのcolumn-countは、テキストやコンテンツを複数の列に分割して表示するためのプロパティです。例えば新聞や雑誌のように縦に段組みされたレイアウトを作ることができます。通常のWebページでは文章が左から右に長く続いてしまいますが、複数列にすることで見やすく整理することができます。
「新聞の紙面を折って列を増やす」と考えるとわかりやすいです。
2. column-countの基本的な使い方
まずは一番シンプルな例を見てみましょう。
<style>
.multicolumn {
column-count: 2;
}
</style>
<div class="multicolumn">
これはサンプルテキストです。CSSのcolumn-countを使うと、
コンテンツが自動的に二つの列に分かれて表示されます。
新聞のような段組みレイアウトを簡単に作ることができます。
</div>
ブラウザ表示
この例ではcolumn-count: 2;と指定しているので、テキストが2列に分割されます。値を3にすれば3列、4にすれば4列と増やせます。
3. 列の幅を自動で調整してくれる
column-countを指定すると、ブラウザが自動的に列の幅を計算してくれます。列の数を変えるだけでレイアウトが変わるので、とても便利です。例えば以下のようにすると3列になります。
<style>
.multicolumn3 {
column-count: 3;
}
</style>
<div class="multicolumn3">
CSSのcolumn-countを3に設定すると、このように文章が三つの列に分割されます。
コンテンツの長さが変わっても自動的に調整してくれるので、
初心者でも簡単に段組みレイアウトを作れます。
</div>
ブラウザ表示
4. column-countの実生活での例え
イメージしやすいように生活の例で説明します。長い手紙を1枚の紙に書くとき、左から右へずっと文字を書いていくと読みづらいですよね。そこで新聞のように途中で改行して列を分けると読みやすくなります。column-countはまさにこの「列を分ける役割」をしているのです。
5. 他のプロパティと組み合わせる
column-countだけでなく、column-gap(列の間隔)やcolumn-rule(列の区切り線)を組み合わせるとさらに見やすくできます。
<style>
.multicolumn-rule {
column-count: 2;
column-gap: 40px;
column-rule: 2px solid gray;
}
</style>
<div class="multicolumn-rule">
この例ではcolumn-gapで列の間隔を広げ、column-ruleで列の間に線を表示しています。
こうすることで、新聞や雑誌のような本格的な段組みデザインになります。
</div>
ブラウザ表示
このようにcolumn-countを中心に複数のプロパティを組み合わせれば、初心者でもデザイン性の高いレイアウトを作ることができます。
6. column-countを使うときの注意点
便利なcolumn-countですが、注意も必要です。例えば、画像や大きな要素は自動で分割されず、列からはみ出してしまうことがあります。そのため「文章を中心に使う」と考えるのが基本です。
また、スマートフォンなど画面が小さい端末では列が狭くなりすぎて逆に読みにくくなることがあります。その場合はレスポンシブデザインと組み合わせて、画面サイズに応じて列数を変える工夫が必要です。
7. 初心者がcolumn-countを学ぶメリット
column-countは、CSSレイアウトの中でも比較的簡単に使える機能です。フレックスボックスやグリッドといった高度なレイアウト技術を学ぶ前に、まずは段組みを体験するのにぴったりです。少しのコードで見た目を大きく変えられるので、初心者の方にとって達成感が得やすいポイントでもあります。