カテゴリ: CSS 更新日: 2026/02/16

レスポンシブデザイン入門!1カラムから2カラムへレイアウトを切り替えるCSS活用術

レイアウト切替(1カラム→2カラム)の書き方例
レイアウト切替(1カラム→2カラム)の書き方例

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「スマホで見ると縦に並んでいる要素を、パソコンの広い画面では横に二つ並べたいのですが、どうすればいいですか?」

先生

「それはレイアウトの切り替えという技術ですね。スマホ向けの1カラムから、パソコン向けの2カラムに変更する方法がありますよ。」

生徒

「1カラムとか2カラムって、どういう意味なんですか?」

先生

「カラムは列のことです。画面の幅に合わせて列の数を変える仕組みを、具体例と一緒に見ていきましょう!」

1. 1カラムと2カラムの基本的な違いを学ぼう

1. 1カラムと2カラムの基本的な違いを学ぼう
1. 1カラムと2カラムの基本的な違いを学ぼう

ウェブサイト制作における「カラム」とは、日本語で「列」や「段組」という意味です。1カラムレイアウトは、スマートフォンのように横幅が狭い画面でよく使われる形式で、文章や画像が上から下へ一列に並んでいる状態を指します。画面が狭いので、横に並べるよりも縦に並べた方が大きく表示されて読みやすくなるからです。

一方、2カラムレイアウトは、パソコンのモニターのように横幅が広い画面で使われます。メインの記事を左側に、関連するメニューや広告を右側に配置するといった、二つの列を作るデザインです。画面が広いのに一列だけで表示すると、左右に大きな余白ができてしまい、空間がもったいないですよね。このように、デバイスの大きさに合わせて列の数を変えることが、モダンなホームページ作成の基本となります。

2. フレックスボックスを使って横に並べる準備をする

2. フレックスボックスを使って横に並べる準備をする
2. フレックスボックスを使って横に並べる準備をする

今のプログラミングの世界で、要素を横に並べるために最もよく使われているのが「フレックスボックス(Flexbox)」という便利な道具です。これは、親となる箱に「中の要素を横に並べてください」という命令を出すだけで、自動的に整列してくれる非常に賢い仕組みです。昔のプログラミング手法よりも格段に簡単で、初心者の方でもすぐに使いこなせるようになります。

具体的には、CSSで「ディスプレイ:フレックス」という命令を書きます。これだけで、縦に並んでいた要素が磁石のように吸い寄せられて横一列になります。まずはこの魔法の言葉を覚えることが、2カラムレイアウトへの第一歩です。パソコンで操作したことがない方でも、この設定一つで画面の見た目が劇的に変わる楽しさを実感できるはずです。


<style>
.flex-container {
    display: flex; /* これで横並びになります */
    gap: 10px; /* 要素の間に隙間を作ります */
}
.flex-item {
    background-color: #e3f2fd;
    padding: 15px;
    border: 1px solid #2196f3;
    flex: 1; /* 幅を均等にします */
}
</style>

<div class="flex-container">
    <div class="flex-item">左側の要素</div>
    <div class="flex-item">右側の要素</div>
</div>
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3. メディアクエリで画面サイズに応じた切り替えを設定する

3. メディアクエリで画面サイズに応じた切り替えを設定する
3. メディアクエリで画面サイズに応じた切り替えを設定する

スマホでは1カラム(縦)、パソコンでは2カラム(横)という切り替えを行うには、「メディアクエリ」という機能を使います。これは、ブラウザに対して「もし画面の横幅が〇〇ピクセル以上だったら、このルールを守ってね」と条件を出す方法です。未経験の方でも、「条件分岐」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにそれです。

例えば、基本の設定では縦並びにしておき、メディアクエリを使って「画面幅が768ピクセル以上(タブレットやパソコンサイズ)になったら横並びに変更する」という指示を書きます。これにより、同じ一つのファイルの中に、スマホ用の顔とパソコン用の顔の両方を持たせることができるようになります。これがレスポンシブデザインの心臓部といえる技術です。


<style>
/* スマホ向けの基本設定(縦並び) */
.responsive-layout {
    display: flex;
    flex-direction: column; /* 縦に並べる設定 */
    gap: 15px;
}

/* 画面幅が768px以上の時の設定 */
@media (min-width: 768px) {
    .responsive-layout {
        flex-direction: row; /* 横に並べる設定に変更 */
    }
}

.box {
    background-color: #fff9c4;
    padding: 20px;
    border: 2px solid #fbc02d;
    text-align: center;
}
</style>

<div class="responsive-layout">
    <div class="box">コンテンツA</div>
    <div class="box">コンテンツB</div>
</div>
ブラウザ表示

4. 2カラムの幅の比率を自由に調整する方法

4. 2カラムの幅の比率を自由に調整する方法
4. 2カラムの幅の比率を自由に調整する方法

2カラムレイアウトにする際、必ずしも左右を半分ずつ(50パーセントずつ)にする必要はありません。ブログのように「メインの記事を広く、サイドバーを狭く」したい場合は、それぞれの要素に異なる幅を指定します。例えば、左側を70パーセント、右側を30パーセントといった具合です。これにより、情報の優先順位がはっきりして、読者にとって使いやすいサイトになります。

フレックスボックスを使っている場合は、それぞれの要素に対して「どれくらいの割合で広がるか」を指定することもできますし、単純に「横幅(ウィズ)」を数値で決めることもできます。この比率調整が自由にできるようになると、デザインの幅が一気に広がります。初心者の方は、まずは「メインは広く、補足は狭く」という黄金比を意識してみるのがおすすめです。


<style>
.blog-layout {
    display: flex;
    flex-wrap: wrap; /* 画面が狭いときに折り返す設定 */
    gap: 10px;
}
.main-content {
    flex: 3; /* 3倍の広さを持つ */
    background-color: #fce4ec;
    padding: 20px;
    min-width: 250px;
}
.sidebar {
    flex: 1; /* 1倍の広さを持つ */
    background-color: #f3e5f5;
    padding: 20px;
    min-width: 150px;
}
</style>

<div class="blog-layout">
    <div class="main-content">
        <h3>メインの記事</h3>
        <p>ここにブログの本文が入ります。画面が広いと大きく表示されます。</p>
        <img src="/img/sample150-100.jpg" alt="記事画像">
    </div>
    <div class="sidebar">
        <h4>メニュー</h4>
        <p>最新記事一覧<br>カテゴリ<br>プロフィール</p>
    </div>
</div>
ブラウザ表示

5. スマホで勝手に折り返すようにするテクニック

5. スマホで勝手に折り返すようにするテクニック
5. スマホで勝手に折り返すようにするテクニック

メディアクエリを細かく書くのが大変なときは、自動的に折り返してくれる機能が便利です。「フレックスラップ:ラップ」という命令を使うと、画面の幅が足りなくなったときに、右側にあった要素が自動で下に回り込んでくれます。これにより、難しい条件設定をしなくても、広い画面では2カラム、狭い画面では1カラムという動きが実現しやすくなります。

これは「液体のようなレイアウト」を意味するリキッドレイアウトの一種です。画面のサイズをゆっくりと縮めていくと、ある場所でポンッと要素が下に移動する様子は、パズルのようで見ていて面白いものです。この自動化の技術を覚えると、多種多様なスマートフォンの画面サイズに対しても、柔軟に対応できる頑丈なサイトを作ることができるようになります。

6. 画像と文章を2カラムで綺麗に並べるためのコツ

6. 画像と文章を2カラムで綺麗に並べるためのコツ
6. 画像と文章を2カラムで綺麗に並べるためのコツ

ただ横に並べるだけでなく、見た目の美しさも重要です。2カラムレイアウトでよくあるのが「写真と説明文をセットで並べる」パターンです。このとき、写真の大きさがバラバラだったり、文章の長さが極端に違ったりすると、ガタガタして見苦しくなってしまいます。そこで、上下中央に揃える設定や、要素の間に適度な余白(マージンやパディング)を持たせることが大切です。

また、画像には「最大幅を100パーセントにする」という設定を必ず入れておきましょう。これがないと、2カラムにしたときに画像が隣の列に突き抜けてしまうトラブルが起きます。枠の中にしっかり収めるルールを作ることで、どんなに複雑なレイアウトでも整然とした印象を与えることができます。小さな配慮が、読者にとっての「読みやすさ」に直結します。


<style>
.card-layout {
    display: flex;
    flex-direction: row; /* パソコン向け横並び */
    align-items: center; /* 縦方向の中央に揃える */
    background-color: #fff;
    border: 1px solid #ddd;
    padding: 15px;
}
.card-img {
    width: 120px;
    height: 120px;
    margin-right: 20px;
    object-fit: cover;
}
.card-text {
    flex: 1;
}
</style>

<div class="card-layout">
    <img src="/img/sample120-120.jpg" class="card-img" alt="サムネイル">
    <div class="card-text">
        <h5>おすすめの観光地</h5>
        <p>写真と文章を横に並べるだけで、本格的なデザインに見えますね。</p>
    </div>
</div>
ブラウザ表示

7. 制作時に陥りやすい失敗と解決策

7. 制作時に陥りやすい失敗と解決策
7. 制作時に陥りやすい失敗と解決策

初めてレイアウトを切り替える際に、多くの初心者がぶつかる壁があります。それは「背景色が途切れてしまう」「要素が画面からはみ出してしまう」といった問題です。これらの原因の多くは、横幅(ウィズ)の計算間違いや、パディング(内側の余白)を含めたサイズ計算がうまくいっていないことにあります。こうした時は、CSSの「ボックスサイジング:ボーダーボックス」という魔法のプロパティを使いましょう。これを入れるだけで、余白を含めた計算をブラウザが自動で行ってくれるようになり、サイズが狂わなくなります。

また、メディアクエリの数値が適切でない場合もレイアウトが崩れます。制作中はブラウザの端をマウスでドラッグして、画面を小さくしたり大きくしたりしながら確認する習慣をつけましょう。「この幅の時に崩れるな」というポイントが見つかったら、そこが新しいルールを書き足すタイミングです。失敗は成功のもとですから、何度も実験しながら感覚を掴んでいってください。

8. 今後のステップとしてのグリッドレイアウト

8. 今後のステップとしてのグリッドレイアウト
8. 今後のステップとしてのグリッドレイアウト

今回学んだフレックスボックスは非常に強力ですが、さらに複雑なレイアウト、例えば「3列のあとに1列を挟む」といった網目状のデザインを作りたいときには「グリッドレイアウト」という別の道具も存在します。しかし、まずは基本の2カラムができるようになることが何よりも大切です。2列の出し分けができるようになれば、ウェブサイトの8割以上のデザインはカバーできると言っても過言ではありません。

まずは今回ご紹介したコードを自分の手で書き写して、実際に動かしてみてください。文字が変わる、色が変わる、そして列が並び変わる。その一つ一つの変化に感動することが、プログラミング習得の大きなモチベーションになります。誰でも最初は初心者です。この小さな積み重ねが、いつか自分だけの素晴らしいウェブサイトを形作ることになるでしょう。挑戦を続けていきましょう。

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