Bootstrapで必要なコンポーネントだけを取り込む方法!初心者でも分かる部分ビルド解説
生徒
「Bootstrapを使うと便利ですが、全部読み込むとファイルが重くならないですか?」
先生
「その通りです。Bootstrapにはたくさんのコンポーネントが含まれていますが、全部を使う必要はありません。」
生徒
「じゃあ、使いたいボタンやフォームだけを取り込む方法はあるんですか?」
先生
「はい。Sassの部分ビルドを使うと、必要なコンポーネントだけを取り込めるんです。」
1. 部分ビルドとは何か?
Bootstrapは、標準で多くのスタイルやJavaScript機能をまとめて提供しています。これをそのまま使うと、実際には使わないコードまで読み込まれることがあり、サイトの読み込み速度が遅くなる原因になることもあります。そこで登場するのが「部分ビルド」という考え方です。部分ビルドとは、必要なコンポーネントだけを選んで取り込むことです。これは「tree-shaking(ツリーシェイキング)」と呼ばれる無駄を取り除く仕組みと似ています。
たとえば、ナビゲーションバーやボタンだけを使うサイトなら、カードやモーダルのスタイルは不要です。そのような場合に、必要最小限のCSSを生成できるのがSassの部分ビルドです。
2. Sassを使った部分ビルドの流れ
BootstrapはSassという仕組みを使って作られています。Sassは「CSSをより便利に書けるようにする拡張言語」です。このSassを使うことで、Bootstrapのファイルを細かく分けてインポートすることができます。
まず、プロジェクトにSassを導入して、Bootstrapのソースを読み込む環境を整えます。npmを利用してインストールすると、BootstrapのSassファイルにアクセスできます。
npm install bootstrap
インストールが終わったら、自分専用のSassファイルを作成し、必要な部分だけをインポートします。
3. 必要なコンポーネントだけを取り込む方法
Bootstrapのソースコードは「functions」「variables」「mixins」「root」といった基本設定と、「buttons」「forms」「nav」などのコンポーネントに分かれています。部分ビルドを行うときは、まず基本設定をインポートし、その後に必要なコンポーネントだけを読み込むようにします。
@import "bootstrap/scss/functions";
@import "bootstrap/scss/variables";
@import "bootstrap/scss/mixins";
// 必要なコンポーネントだけを選択
@import "bootstrap/scss/buttons";
@import "bootstrap/scss/forms";
このように記述すると、ボタンとフォームだけのスタイルを含んだ軽量なCSSファイルが生成されます。不要な部分を読み込まないので、ファイルサイズを大幅に減らすことができます。
4. JavaScriptの部分ビルドについて
BootstrapのJavaScriptも同じように部分的に読み込むことができます。モーダルやトーストなどを使わない場合は、それらの機能を読み込む必要はありません。必要な機能だけをES Modules形式でimportすれば、軽量化が可能です。
import 'bootstrap/js/dist/button';
import 'bootstrap/js/dist/collapse';
このように書けば、ボタンやメニューの開閉に必要なコードだけを含めることができます。結果として、読み込み速度が改善し、ユーザーにとって快適なサイトになります。
5. 部分ビルドをするメリットと注意点
部分ビルドのメリットは大きく分けて3つあります。1つ目は、サイトの読み込み速度が速くなることです。2つ目は、使わないコードを省けるので管理が楽になることです。3つ目は、デザインを必要な部分に集中できるため、より効率的に開発できることです。
ただし注意点もあります。Bootstrapのコンポーネントは変数やミックスイン(便利な関数のようなもの)を共有しているため、インポートの順序を間違えるとエラーになることがあります。そのため、必ず「functions」「variables」「mixins」などの基本部分を先に読み込みましょう。
また、部分ビルドを使うにはSassのビルド環境を用意する必要があります。初心者の方は少し難しく感じるかもしれませんが、Node.jsやViteなどのツールを使えば比較的簡単に導入できます。
6. 活用イメージ
部分ビルドを使うと、必要なボタンやフォームだけを取り込んだ、非常に軽量なデザインを作ることができます。例えば、ランディングページや会社紹介サイトのように、シンプルな構成のページでは非常に効果的です。
また、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも、ページの表示速度は重要です。Googleの評価基準では、表示が遅いサイトは検索順位が下がる可能性があります。部分ビルドでファイルを軽くすることは、SEO対策にも直結します。
初心者の方でも、最初は全部を読み込んで使い、その後に不要な部分を削って部分ビルドへ移行するという流れなら理解しやすいでしょう。
まとめ
Bootstrap部分ビルドの重要なポイント振り返り
ここまで、Bootstrapで必要なコンポーネントだけを取り込む「部分ビルド」について学んできました。Bootstrapは非常に便利なCSSフレームワークですが、初期状態では多くのスタイルやJavaScript機能が含まれており、すべてを読み込むとファイルサイズが大きくなりがちです。特に初心者の方は、便利だからといって何も考えずに全体を読み込んでしまうことが多いですが、実際のWebサイト制作では使わないコンポーネントもたくさん存在します。
そこで役立つのが、Sassを使った部分ビルドです。Sassを使えば、Bootstrapのソースコードを細かく分割して読み込むことができ、ボタン、フォーム、ナビゲーションなど、本当に必要な機能だけを選択できます。これにより、CSSファイルやJavaScriptファイルを軽量化でき、ページの表示速度が向上します。表示速度の改善は、ユーザー体験の向上だけでなく、検索結果での評価にも良い影響を与えます。
部分ビルドを使ったシンプルなサンプル構成
以下は、Bootstrapのボタンとフォームだけを使うことを想定したシンプルなサンプルです。Sassで必要なコンポーネントだけを読み込み、HTML側ではBootstrapのclassをそのまま利用しています。記事内で紹介した内容と同じ考え方で、無駄なスタイルを含まない構成になっています。
<style>
.container {
max-width: 600px;
margin: 40px auto;
}
</style>
<div class="container">
<h1 class="mb-3">お問い合わせフォーム</h1>
<form>
<div class="mb-3">
<label class="form-label">お名前</label>
<input type="text" class="form-control">
</div>
<div class="mb-3">
<label class="form-label">メールアドレス</label>
<input type="email" class="form-control">
</div>
<button class="btn btn-primary">送信</button>
</form>
</div>
ブラウザ表示
このように、使用しているclassは「container」「form-control」「btn」など、必要最低限です。部分ビルドを行っていれば、これらに関連するCSSだけが生成され、ページ全体が非常に軽くなります。ランディングページや小規模なサイト、管理画面などでは特に効果を実感しやすいでしょう。
初心者が部分ビルドを学ぶ意味
初心者の方にとって、Sassやビルド環境の設定は少し難しく感じるかもしれません。しかし、最初から完璧に理解する必要はありません。まずはBootstrapをそのまま使ってWebページを作り、慣れてきた段階で「ここは使っていないな」「この機能はいらないな」と気づくことが大切です。その気づきが、部分ビルドを学ぶタイミングになります。
部分ビルドを意識できるようになると、CSSやJavaScriptをただ使うだけでなく、「なぜこのコードが必要なのか」「このファイルは本当に必要か」と考えられるようになります。これは、フロントエンド開発において非常に重要な視点です。
生徒
「Bootstrapって便利だから全部読み込めばいいと思っていましたが、必要なものだけ使う考え方が大事なんですね。」
先生
「その通りです。最初は全部使っても問題ありませんが、慣れてきたら部分ビルドを意識すると、より良いサイトが作れます。」
生徒
「表示速度が速くなるのは、ユーザーにも検索結果にも良い影響があるんですね。」
先生
「はい。コードを減らすことは、読みやすさや保守性にもつながります。長く運用するサイトほど効果が大きいですよ。」
生徒
「まずはボタンやフォームだけの部分ビルドから試してみます。」
先生
「それが一番良いスタートです。少しずつ理解を深めていきましょう。」
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