WordPressテーマにBootstrapを組み込む方法を完全解説!安全な読み込みと依存関係の基本
生徒
「WordPressで自作テーマを作っているのですが、Bootstrapを使ってデザインを整えたいです。」
先生
「BootstrapはWebデザインを簡単にきれいに整えるための便利な道具ですよ。WordPressテーマでも使えます。」
生徒
「どうやってWordPressテーマにBootstrapを組み込むんですか?安全に使う方法を知りたいです!」
先生
「それでは、初心者でも分かるように、WordPressでのBootstrapの安全な組み込み方法を一緒に見ていきましょう。」
1. WordPressテーマにBootstrapを入れるってどういうこと?
WordPress(ワードプレス)はホームページを作るための人気のソフトで、「テーマ」はその見た目を決めるテンプレートのようなものです。
Bootstrap(ブートストラップ)は、デザインを簡単に整えるためのツールセットです。
これをWordPressのテーマに「組み込む」とは、テーマにBootstrapのCSSやJavaScriptを正しく読み込んで、使えるようにするということです。
2. Bootstrapの読み込み方法にはCDNとローカルの2つがある
Bootstrapを読み込む方法は2種類あります。
- CDN(シーディーエヌ)を使う:インターネット上のBootstrapのファイルを使う方法です。
- ローカルに置く:自分のパソコンやサーバーにBootstrapのファイルを保存して読み込む方法です。
今回は、CDNを使う方法で初心者向けに説明します。
3. WordPressで安全にCSSやJSを読み込むにはfunctions.phpに書く
WordPressには、ファイルを安全に読み込むための「決まり」があります。header.phpに直接 link や script を書いてはいけません。
正しくは、「functions.php」というテーマファイルに、専用のコードを書くのがルールです。
4. functions.phpにBootstrapの読み込みコードを追加する
次のようなコードをfunctions.phpに追加します。
function mytheme_enqueue_scripts() {
wp_enqueue_style('bootstrap-css', 'https://cdn.jsdelivr.net/npm/bootstrap@5.3.3/dist/css/bootstrap.min.css');
wp_enqueue_script('bootstrap-js', 'https://cdn.jsdelivr.net/npm/bootstrap@5.3.3/dist/js/bootstrap.bundle.min.js', array('jquery'), null, true);
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'mytheme_enqueue_scripts');
このコードで、BootstrapのCSSとJS(動きを担当するファイル)が安全に読み込まれます。
5. 読み込みの順番や依存関係ってなに?
依存関係(いぞんかんけい)とは、「これが必要だから先に読み込んでね」という順番のルールです。
たとえば、BootstrapのJSファイルは、JavaScriptのライブラリ「jQuery(ジェイクエリ)」が必要な場合もあります。そういうときに、array('jquery')と書いて先に読み込ませます。
6. テーマのHTMLでBootstrapのクラスを使ってみよう
Bootstrapを読み込んだら、テーマ内のHTMLでクラスを使うだけでデザインが整います。以下はボタンの例です。
<button class="btn btn-primary">クリックしてね</button>
ブラウザ表示
btnはボタンの基本スタイル、btn-primaryは青いボタンにするためのクラスです。
7. CSSファイルが効かないときの確認ポイント
たまにBootstrapのデザインが表示されないことがあります。そんなときは次のポイントをチェックしましょう。
- functions.phpのコードが正しいか
- ブラウザのキャッシュをクリアしてみる(Shift + 更新ボタン)
- 別のテーマを使っていて、上書きされていないか
- 読み込みURLが正しいCDNか
読み込みが正しくできていれば、ボタンや見出しがBootstrapのスタイルに変わっているはずです。
8. 自作テーマでも簡単にBootstrapを使える
WordPressで自作テーマを作っている方でも、上記のようにfunctions.phpにコードを追加すれば、Bootstrapがすぐに使えます。
デザインの自由度が一気に上がりますし、モバイル対応もBootstrapが自動でやってくれます。
9. Bootstrap 5の主な特徴をおさらいしよう
ここでBootstrap 5のポイントをおさらいしましょう。
- レスポンシブ(スマホでもきれいに見える)
- たくさんのクラスを使って簡単にデザインできる
- jQueryが不要になった(必要な場合もあり)
- 公式のCDNを使えばすぐに使える
10. 実際にページにBootstrapのクラスを使ってみる例
最後に、実際にテーマファイルの中で使える見本を紹介します。
<div class="container mt-4">
<h1 class="text-center text-primary">ようこそ!</h1>
<p class="lead">これはBootstrapを使ったWordPressテーマのページです。</p>
</div>
ブラウザ表示
このようにcontainerやtext-primaryなどのクラスを使うだけで、デザインがキレイになります。