デバイスごとの最適なブレイクポイントの決め方!初心者でもわかるレスポンシブ設計
生徒
「パソコンで見ると綺麗なのに、スマホで見ると文字が小さすぎたり崩れたりします。どうすればいいですか?」
先生
「それは『ブレイクポイント』を設定して、画面サイズごとにデザインを切り替える必要があるからですね。」
生徒
「ブレイクポイント?何だか難しそうな名前ですね。具体的に何ピクセルで区切ればいいんでしょうか?」
先生
「実は正解は一つではありませんが、今の主流のサイズがあります。基本から丁寧に解説していきますね!」
1. ブレイクポイントとは?画面を切り替える「境界線」
Webサイトを制作していると、一つの画面だけを作れば良いわけではないことに気づきます。今の時代、人々はスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、大きなデスクトップモニターなど、さまざまな大きさの画面でサイトを見ます。これらの異なる画面サイズに合わせて、デザインを「パチッ」と切り替える地点のことを「ブレイクポイント」と呼びます。
例えば、「横幅が480ピクセルより小さいときはスマホ用の見た目にする」「768ピクセルより大きいときはパソコン用の見た目にする」といったルールを決めます。この「480」や「768」という数字が境界線、つまりブレイクポイントになるのです。これらを適切に設定することで、どんなデバイスで見ても読みやすく、使い勝手の良いホームページを作ることができます。
2. ピクセルという単位を理解しよう
プログラミング未経験の方が最初に出会う単位が「px(ピクセル)」です。これはパソコンやスマホの画面を構成する、ごく小さな「点」のことだと考えてください。画面はこの点が何千、何万と集まってできています。例えば、スマホの横幅が「375px」と言えば、横に375個の点が並んでいるという意味になります。
ブレイクポイントを決めるときは、常にこのピクセルという数字を使います。難しい計算は必要ありませんが、「数字が大きければ画面が広い(パソコン)」「数字が小さければ画面が狭い(スマホ)」ということだけ覚えておけば大丈夫です。まずは自分の持っているスマホやパソコンの画面が何ピクセルくらいなのか、興味を持つことから始めてみましょう。
<style>
/* 画面全体の色を、サイズによって変えてみる練習 */
body {
background-color: lightblue; /* 基本は水色 */
}
/* 画面の横幅が600px以下(スマホなど)になったら… */
@media (max-width: 600px) {
body {
background-color: sandybrown; /* オレンジ色に変える */
}
}
</style>
<p>ブラウザの横幅を広げたり狭めたりしてみてね。背景の色が変わる場所がブレイクポイントだよ!</p>
ブラウザ表示
3. 代表的なデバイスの横幅を知っておこう
ブレイクポイントを決めるヒントとして、世の中で使われている代表的なデバイスの横幅を知っておくと便利です。これが絶対のルールではありませんが、目安になります。最近のiPhoneなどのスマートフォンはだいたい「320pxから480px」くらいです。iPadなどのタブレットは「768pxから1024px」くらい。そして一般的なノートパソコンは「1280px以上」であることが多いです。
昔はすべての機種に合わせようとして、たくさんのブレイクポイントを作っていましたが、今は機種が多すぎて不可能です。そのため、「スマホ」「タブレット」「パソコン」という大きな3つのグループに分けて考えるのが一般的です。あまり細かく分けすぎると管理が大変になってしまうので、初心者のうちはこの3つを意識するだけで十分です。
4. 今すぐ使える!おすすめのブレイクポイント設定
結局、何ピクセルに設定すればいいの?と迷ったときは、以下の「定番の数字」を使ってみてください。これは世界中で使われている「Bootstrap(ブートストラップ)」という有名な枠組みでも採用されている、とても信頼性の高い数字です。
- スマホ向け:設定なし(または480px以下)
- タブレット向け:768px
- デスクトップ向け:992px または 1200px
特に「768px」は、多くのタブレットの標準的なサイズなので、ここを境目にパソコン用とスマホ用を切り替えるサイトが非常に多いです。まずはこの数字を覚えておけば、大抵のデザイン崩れは防ぐことができます。プログラミングの現場でも、まずはこの「768」を基準に話し合いが始まることが多いんですよ。
<style>
.box {
padding: 20px;
color: white;
text-align: center;
background-color: #333;
}
/* タブレットより大きい画面(768px以上)のときだけ適用 */
@media (min-width: 768px) {
.box {
background-color: #28a745; /* 緑色にする */
font-size: 24px;
}
}
</style>
<div class="box">
画面が広くなると緑色になって、文字も大きくなるよ。
</div>
ブラウザ表示
5. モバイルファーストという考え方
最近のWeb制作では「モバイルファースト」という考え方が主流です。これは、最初に「スマホ版」のデザインを作り、そこから画面が広くなったとき(パソコン版)の指示を追加していく方法です。なぜなら、スマホからサイトを見る人が圧倒的に増えているからです。
CSSの書き方でも、「最初はスマホ用のシンプルな指示を書く」「その後に『もし画面が768px以上なら〜』とパソコン用の指示を追加する」という流れにすると、コードがスッキリして間違いも少なくなります。プログラミング未経験の方は、まず手元のスマホでどう見えるかを一番に考えてみましょう。それがGoogleなどの検索エンジンにも評価されやすい、良いサイト作りの秘訣です。
6. メディアクエリの書き方を覚えよう
ブレイクポイントを指定するために使うCSSの命令を「メディアクエリ」と言います。書き方は決まっていて、「@media」という記号から始めます。これは「メディア(画面の状態)について問い合わせる」という意味です。パソコンを触ったことがない人には難しく感じるかもしれませんが、翻訳すると「もし、画面の幅が〇〇なら、以下のルールを適用してね」というお願いをしているだけです。
例えば「(min-width: 768px)」と書けば、「最小の幅が768px(=768px以上のとき)」という意味になります。逆に「(max-width: 767px)」と書けば、「最大の幅が767px(=767px以下のとき)」という意味です。この「以上」か「以下」かの使い分けが、レスポンシブデザインの肝になります。
<style>
/* 1. 基本のスタイル(主にスマホ用) */
.title-text {
font-size: 16px;
color: blue;
}
/* 2. 768px以上の画面への指示(タブレット・PC用) */
@media (min-width: 768px) {
.title-text {
font-size: 32px;
color: red;
}
}
</style>
<h1 class="title-text">画面の幅で色と大きさが変わります</h1>
ブラウザ表示
7. 実機で確認するのが一番の近道
ブレイクポイントを決めてCSSを書いた後は、必ず「実際の画面」で確認しましょう。パソコンの画面をマウスでぐーっと狭くしていくだけでも確認できますが、自分のスマホや家族のタブレットなど、本物の機械で見ることが何より大切です。シミュレーションだけでは気づかなかった「指での押しにくさ」や「文字の読みづらさ」が見えてくるからです。
もし身近にデバイスがない場合は、Google Chromeというブラウザの「検証モード」を使うと便利です。これは本物のスマホを持っているかのように画面を映し出してくれる便利な機能です。プロのデザイナーも、このツールを使って、1ピクセル単位でブレイクポイントの微調整を行っています。試行錯誤を繰り返すことが、一番の学習になります。
8. ブレイクポイントはデザインの「崩れ」から決める
実は、プロの現場では「必ず768pxにする」というわけではありません。一番良いブレイクポイントの決め方は、「自分のデザインが崩れた瞬間に線を引く」ことです。例えば、画面を狭くしていって、メニューの文字が重なって読めなくなったところが、そのサイトにとっての「切り替え時」です。
決まった数字に縛られすぎず、「この画面幅だと見にくいな」と感じたら、そこをブレイクポイントにして調整を加える。これが究極のレスポンシブデザインです。初心者のうちは定番の数字を使い、慣れてきたら「デザインが崩れる場所」を探してみてください。そうすれば、どんなデバイスでも美しく表示される、あなただけの完璧なサイトが作れるようになりますよ!
<style>
.flex-nav {
display: flex;
justify-content: space-around;
list-style: none;
background: #f0f0f0;
padding: 10px;
}
/* 画面が狭くなって文字が窮屈になったら(ここでは500pxと想定) */
@media (max-width: 500px) {
.flex-nav {
flex-direction: column; /* 横並びをやめて縦に並べる */
text-align: center;
}
}
</style>
<ul class="flex-nav">
<li>メニュー1</li>
<li>メニュー2</li>
<li>メニュー3</li>
</ul>
<p>500px付近でメニューが縦並びに切り替わるよ。これが「崩れ」を防ぐための調整だね!</p>
ブラウザ表示
【60分集中】Flexboxを完全攻略!最新CSS3で「崩れない・迷わない」モダンUI構築セミナー
「魅せる力」をコードで実現。CSS3でモダンWebデザインのプロトタイピングを。
本講座では、単に色を変えるだけではなく、「ユーザーを迷わせないUIデザイン」と「崩れないレイアウト設計」の本質を学びます。最新のCSS3とモダンなレイアウト手法を通じて、プロの現場で通用する「美しさと機能性を両立した実装力」を最短距離で習得します。
具体的なワークショップ内容と環境
【つくるもの】
HTMLで作成した骨組みに対し、商用サイトでも採用される「スタイリッシュなカード型UI」や「レスポンシブなナビゲーション」を構築します。色の選定基準や余白(ホワイトスペース)の黄金比など、デザインの理論をコードに落とし込む工程を体験してください。
【開発環境】
フロントエンド開発の標準であるVisual Studio Code (VS Code)を継続使用。CSSの記述を効率化するプラグインや、ブラウザのデベロッパーツール(検証機能)を駆使して、リアルタイムでデザインを微調整するプロのワークフローを再現します。
この60分で得られる3つの技術資産
要素の横並びや中央揃えを自由自在に操り、どんなデバイスでも崩れないレスポンシブな配置術を完全理解します。
後から修正しやすい「壊れにくいコード」の書き方を伝授。プロの現場で必須となる命名規則の考え方を学びます。
画像の最適化や軽量な装飾技法など、ページの表示速度を落とさずに高級感のある演出を行うテクニックを習得します。
※本講座は、HTMLの基礎を終えた後のステップアップ講座です。Webデザイナー、UIデザイナー、フロントエンドエンジニアへの道を切り開く「魅せる技術」を、モクモク独自のパーソナル指導で着実に定着させます。
リラックスしながら、学ぶことが大切です。しっかりと基礎を理解しましょう!
各回少人数・マンツーマン形式で徹底サポート
このセミナーの詳細・お申し込みはこちら