カテゴリ: CSS 更新日: 2025/10/12

色覚バリアフリーに配慮したカラーデザインのコツ!初心者でもわかるCSSの色と背景の指定

色覚バリアフリーに配慮したカラーデザインのコツ
色覚バリアフリーに配慮したカラーデザインのコツ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、色覚バリアフリーってなんですか?Webデザインでも気をつける必要がありますか?」

先生

「色覚バリアフリーとは、色の見え方が人によって違うことを前提に、誰にでも見やすいデザインを作る工夫のことです。Webデザインではとても大切ですよ。」

生徒

「じゃあ、CSSで色をつけるときに、どうやって気をつけたらいいですか?」

先生

「では、色の選び方や、CSSでの設定方法を初心者向けにわかりやすく説明していきましょう。」

1. 色覚バリアフリーとは何かを知ろう

1. 色覚バリアフリーとは何かを知ろう
1. 色覚バリアフリーとは何かを知ろう

まずは「色覚バリアフリー」という言葉について簡単に説明しましょう。人間の目は、色を感じる細胞を使って色を見ていますが、この色の感じ方は人によって違います。特に「色覚多様性(しきかくたようせい)」と呼ばれる状態の人は、赤と緑、または青と黄色などの色の違いが分かりにくいことがあります。

例えば、「赤い文字に緑の背景」のような配色は、色覚に違いのある人には見づらくなることがあります。こうした見づらさを減らして、誰でも情報が読み取りやすいようにするのが色覚バリアフリーの考え方です。

2. 見やすい色の組み合わせを意識しよう

2. 見やすい色の組み合わせを意識しよう
2. 見やすい色の組み合わせを意識しよう

Webデザインでは色を自由に使えますが、「誰にとっても読みやすい色の組み合わせ」を考えることが大切です。見やすい組み合わせの基本ルールは以下の通りです。

  • 背景色と文字色のコントラスト(色の明るさの差)をしっかりつける
  • 色だけに頼らず、文字やアイコンの形も使う
  • できるだけ赤・緑・青のみに依存しない

例えば、白い背景に黒い文字はとても見やすい組み合わせです。また、色が似ていても、太字にしたり下線をつけることで違いを出せます。

3. CSSでの配色方法を学ぼう

3. CSSでの配色方法を学ぼう
3. CSSでの配色方法を学ぼう

HTMLとCSSを使えば、文字や背景の色を自由に設定することができます。色の設定には、colorbackground-colorというプロパティ(設定項目)を使います。


<style>
    p {
        color: #000000;
        background-color: #FFFFFF;
    }
</style>

<p>この文章は黒文字で、背景は白です。</p>
ブラウザ表示

このように書くことで、黒い文字と白い背景が設定され、視認性が高くなります。

4. 色の指定方法を覚えよう

4. 色の指定方法を覚えよう
4. 色の指定方法を覚えよう

CSSで色を指定する方法はいくつかあります。

  • 色の名前(例:redbluegreen
  • 16進数コード(例:#FF0000は赤)
  • RGB(例:rgb(255,0,0)は赤)

ただし、明確なコントラストを保つためには、16進数コードやRGBを使って調整するのがおすすめです。

5. 色のコントラスト比とは?

5. 色のコントラスト比とは?
5. 色のコントラスト比とは?

「コントラスト比(ひ)」とは、背景と文字の明るさの差を数値で表したものです。これが高いほど、文字が読みやすくなります。

WCAG(ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)という国際的な基準では、「通常の文字は4.5:1以上のコントラスト比」が推奨されています。

下の例は、コントラスト比が高くて読みやすいパターンです。


<style>
    .high-contrast {
        color: #000000;
        background-color: #FFFF00;
        font-weight: bold;
        padding: 10px;
    }
</style>

<p class="high-contrast">これは読みやすい高コントラストの例です。</p>
ブラウザ表示

6. 色以外の工夫で視認性を上げよう

6. 色以外の工夫で視認性を上げよう
6. 色以外の工夫で視認性を上げよう

色覚バリアフリーでは、色の使い方だけでなく、デザインの工夫も大切です。以下のような方法で見やすさをアップできます。

  • 重要な部分は文字サイズを大きくする
  • 文字の太さ(太字)を使い分ける
  • アイコンや記号を活用する
  • ボーダーや枠線をつける

特に、色だけで「違い」を伝えようとすると、色覚の異なる人には伝わりません。太字や下線、アイコンなども組み合わせましょう。

7. 色覚バリアフリーを確認するツール

7. 色覚バリアフリーを確認するツール
7. 色覚バリアフリーを確認するツール

自分のWebページが色覚バリアフリーに配慮されているかどうかをチェックできる無料ツールもあります。

  • Color Oracle(カラーユーザーの見え方を再現)
  • Sim Daltonism(Mac用の色覚シミュレーター)
  • Chromeの拡張機能(「Spectrum」など)

こうしたツールを使えば、見え方の違いを体験して、デザインの改善に役立てることができます。

8. よくあるNGな配色パターンに注意

8. よくあるNGな配色パターンに注意
8. よくあるNGな配色パターンに注意

以下のような配色は、色覚多様性のある方には非常に見づらくなることがあります。

  • 赤文字+緑背景
  • 青文字+黒背景
  • 暗い色同士(濃いグレー+濃い青など)

意図的に目立たせたいのに、逆に伝わらない結果になることもあるので、注意しましょう。

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