スキップリンクでページ操作を快適に!Bootstrapで始めるアクセシビリティ改善
生徒
「Webページの上のほうにある“スキップリンク”って見たことありますけど、何のためにあるんですか?」
先生
「スキップリンクは、キーボードで操作する人が“ページのメイン部分へすぐ移動できるようにするための仕組み”なんですよ。」
生徒
「じゃあ、マウスみたいに自由にクリックできない人のためにあるんですね?」
先生
「その通りです。メニューや広告などを毎回 Tab キーで全部飛ばすのはとても大変ですからね。スキップリンクがあると、必要な場所にすぐジャンプできます。」
1. スキップリンクとは?
スキップリンクとは、キーボードでページを操作する利用者が、長いメニューや見出しを飛ばして、すぐに“本文の先頭”へ移動できるショートカットです。実際には「メインコンテンツへ移動」などのリンクがページの一番上にあり、フォーカスを当てると表示される仕組みになっています。
普段マウスを使っていると意識しませんが、Tabキーで操作していると、ナビゲーションメニューだけで何十回もキーを押さなければならないページもあります。スキップリンクがあるだけで、これを一瞬で解決できます。
2. なぜアクセシビリティで重要なのか?
スキップリンクは、アクセシビリティの基本として多くのサイトで推奨されています。とくに視覚障害のある方、マウス操作が難しい方、キーボードだけでページを操作する方にとって欠かせない仕組みです。また、スマートフォンのスクリーンリーダーでも効率よく操作できるため、アクセシビリティの質が大きく向上します。
アクセシビリティ対応というと難しそうに感じますが、スキップリンクは数行のHTMLを追加するだけで大きな改善効果を生みます。Bootstrap でも簡単に実装できます。
3. Bootstrapで作れるシンプルなスキップリンク
Bootstrapでは、視覚的に隠しつつフォーカス時だけ表示できる「visually-hidden-focusable」クラスが用意されており、スキップリンクの実装が非常に簡単です。
<a href="#mainContent" class="visually-hidden-focusable btn btn-primary">
メインコンテンツへ移動
</a>
<nav class="mb-3">
<ul class="nav">
<li class="nav-item"><a class="nav-link" href="#">ホーム</a></li>
<li class="nav-item"><a class="nav-link" href="#">サービス</a></li>
<li class="nav-item"><a class="nav-link" href="#">お問い合わせ</a></li>
</ul>
</nav>
<main id="mainContent">
<h2>メインコンテンツ</h2>
<p>ここが本文のはじまりです。</p>
</main>
ブラウザ表示
「visually-hidden-focusable」は通常は非表示ですが、Tabキーでフォーカスすると表示されるため、画面を邪魔せずにアクセシビリティを向上できます。
4. キーボード操作で実際に使ってみよう
スキップリンクの効果を最も実感できるのは、実際にキーボードで試したときです。ページを読み込み、何も触らずにいきなり「Tab キー」を押してみてください。すると、画面上部にスキップリンクが現れます。
そのまま Enter を押すと、ページのメインコンテンツまで一気にジャンプします。長いナビゲーションをいちいち飛ばす必要がなく、キーボード利用者の移動効率が大幅に向上します。
Bootstrap のクラスだけで完結するため、追加のJavaScriptは不要で、初心者の方でもすぐ導入できます。