Bootstrapアクセシビリティ入門|レスポンシブ時の折りたたみメニューで気をつけたい配慮点
生徒
「スマホで見ると、メニューが三本線になって押す形になりますよね。あれって誰でも使いやすいんですか?」
先生
「実は、見た目は便利でも、配慮しないと使いづらくなることがあります。」
生徒
「押せば開くから問題なさそうに見えますけど…」
先生
「画面が見えない人や、キーボード操作の人には、分かりにくい場合があるんです。」
1. レスポンシブと折りたたみメニューの基本
レスポンシブとは、画面の大きさに応じて表示が変わる仕組みのことです。 パソコンでは横並びのメニューが、スマートフォンでは 折りたたみメニューに変わるのが代表的な例です。
Bootstrapでは、この仕組みが最初から用意されており、 難しい設定をしなくても、スマホ対応のメニューを作れます。 そのため初心者にも人気があります。
ただし、見た目が切り替わるだけでは十分ではありません。 誰でも迷わず操作できるか、という視点がアクセシビリティでは重要です。
2. 折りたたみメニューが分かりにくくなる理由
折りたたみメニューは、最初は中身が見えません。 そのため「ここを押すと何が起こるのか」が分からない人もいます。 特にパソコン操作に慣れていない人には不安要素になります。
また、画面を音声で読み上げる人にとっては、 メニューが開いているのか閉じているのかが 伝わらないケースもあります。 これがアクセシビリティ上の問題になります。
例えるなら、引き出しに中身の説明が書いていない状態です。 開けてみないと分からない、というのは誰でも不便です。
3. Bootstrapの折りたたみメニュー基本例
Bootstrapでは、折りたたみメニューを とても簡単に作ることができます。 まずは基本の形を見てみましょう。
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</ul>
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</div>
</nav>
ブラウザ表示
このコードだけで、画面が狭くなると メニューが折りたたまれる仕組みになります。 しかし、これだけでは配慮が足りない場合があります。
4. アクセシビリティのために意識したい配慮点
折りたたみメニューでは、 「今は開いているのか、閉じているのか」を 明確に伝えることが重要です。
Bootstrapでは、ボタン要素を使うことで、 キーボード操作でもメニューを開閉できます。 これはアクセシビリティの基本的な配慮です。
また、三本線のアイコンだけでなく、 周囲の配置や余白を工夫することで、 押せる場所だと分かりやすくなります。 見た目の分かりやすさも大切な要素です。
5. 実務で意識したいレスポンシブ時のチェックポイント
実務では、折りたたみメニューを作ったら、 必ずスマートフォン表示で確認します。 実際に触ってみて、迷わず操作できるかを見ます。
次に、キーボード操作だけで メニューを開いて項目を選べるかを確認します。 マウスが使えない人への大切な配慮です。
最後に、「初めて見た人でも理解できるか」 という視点で見直します。 折りたたみメニューは便利ですが、 分かりやすさを失いやすい部分でもあります。
Bootstrapは便利な仕組みを提供してくれますが、 それをどう使うかは作る人次第です。 レスポンシブとアクセシビリティを セットで考えることが、 使いやすいWebサイトへの近道になります。