カテゴリ: CSS 更新日: 2025/11/02

CSSのmarginとpaddingの違いとは?初心者でもわかるボックス間のスペース調整の基本

marginとpaddingの違いとは?ボックス間のスペース調整の基本
marginとpaddingの違いとは?ボックス間のスペース調整の基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、CSSのmargin(マージン)とpadding(パディング)の違いがよく分かりません。」

先生

「とても大切なポイントですね。どちらも“余白(よはく)”を作るためのプロパティですが、実は役割が違うんです。」

生徒

「見た目は似ているのに、どう違うんですか?」

先生

「では、marginとpaddingの違いを、身近な例えを使って詳しく説明していきましょう!」

1. marginとpaddingの基本的な違いを理解しよう

1. marginとpaddingの基本的な違いを理解しよう
1. marginとpaddingの基本的な違いを理解しよう

まず、margin(マージン)padding(パディング)は、どちらもCSS(カスケーディング・スタイル・シート)で使う「スペース(余白)」を作るプロパティです。

しかし、この2つには大きな違いがあります。

  • margin(マージン):要素と要素の“外側”の空間を作る
  • padding(パディング):要素の“内側”の空間を作る

たとえば、「箱(ボックス)」をプレゼントの箱にたとえると分かりやすいです。

箱の“外のスペース”が margin、箱の“中のクッション”が padding です。

2. marginとpaddingを図でイメージしてみよう

2. marginとpaddingを図でイメージしてみよう
2. marginとpaddingを図でイメージしてみよう

以下のようにイメージすると分かりやすいです。

margin(外側の余白) → 要素と他の要素との間隔を広げる。

padding(内側の余白) → 要素の中の文字や画像と、枠線(border)の間隔を広げる。

つまり、marginは“要素の外側”のスペース、paddingは“要素の内側”のスペースです。

3. 実際にCSSでmarginとpaddingを使ってみよう

3. 実際にCSSでmarginとpaddingを使ってみよう
3. 実際にCSSでmarginとpaddingを使ってみよう

次のコードを見てください。同じボックスに対して、marginとpaddingを設定しています。


<style>
.box {
    background-color: lightblue;
    border: 2px solid blue;
    margin: 20px;
    padding: 20px;
}
</style>

<div class="box">これはボックスの中のテキストです。</div>
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上のコードでは、青い枠線の外側にあるスペースが margin、枠線の内側で文字の周りにあるスペースが padding です。

4. marginとpaddingの方向を指定する方法

4. marginとpaddingの方向を指定する方法
4. marginとpaddingの方向を指定する方法

CSSでは、marginやpaddingを上下左右それぞれ別々に指定することもできます。


<style>
.box2 {
    background-color: lightgreen;
    border: 2px solid green;
    margin-top: 30px;
    margin-bottom: 10px;
    padding-left: 40px;
    padding-right: 10px;
}
</style>

<div class="box2">上下左右で余白を変えてみましょう。</div>
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このように、margin-top(上の余白)、margin-bottom(下の余白)、padding-left(左の余白)など、方向を指定するプロパティを使えば、細かい調整が可能です。

5. marginとpaddingを同時に使うときの注意点

5. marginとpaddingを同時に使うときの注意点
5. marginとpaddingを同時に使うときの注意点

marginとpaddingを同時に使うときは、どちらの余白がどこに影響しているかを意識することが大切です。

たとえば、ボックス同士の間隔を広げたいならmarginを使い、ボックスの中で文字をゆったり見せたいならpaddingを使います。

また、marginは「重なって消える」ことがあるので注意が必要です。これを「マージンの相殺(そうさい)」と呼びます。

特に、上下の要素同士でmarginを設定したときに起きやすいので、思ったより間が狭くなることがあります。

6. marginとpaddingのショートハンド(まとめ書き)

6. marginとpaddingのショートハンド(まとめ書き)
6. marginとpaddingのショートハンド(まとめ書き)

それぞれの方向をひとつひとつ書かなくても、次のように一括で指定する方法があります。


<style>
.box3 {
    background-color: pink;
    border: 2px solid red;
    margin: 10px 20px 30px 40px; /* 上 右 下 左 の順 */
    padding: 5px 15px 25px 35px; /* 上 右 下 左 の順 */
}
</style>

<div class="box3">ショートハンドで余白を設定しています。</div>
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上のように4つの値を指定する場合は、上・右・下・左の順番で設定します。2つや3つの値を指定した場合も自動的にそれぞれの方向に適用されるルールがあります。

7. marginとpaddingを使いこなすコツ

7. marginとpaddingを使いこなすコツ
7. marginとpaddingを使いこなすコツ

実際のWebデザインでは、marginは「要素と要素の距離」を調整するために使い、paddingは「要素の中の見やすさ」を整えるために使います。

たとえば、ボタンの内側を広く見せたいときはpaddingを増やし、ボタン同士の間隔を広げたいときはmarginを増やします。


<style>
button {
    background-color: orange;
    color: white;
    border: none;
    padding: 10px 20px;
    margin: 10px;
}
</style>

<button>ボタン1</button>
<button>ボタン2</button>
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この例では、paddingによってボタンの中の文字がゆったりし、marginによってボタン同士の間隔が広くなっています。

8. まとめ:marginとpaddingの違いを意識して使おう

8. まとめ:marginとpaddingの違いを意識して使おう
8. まとめ:marginとpaddingの違いを意識して使おう

ここまで学んだように、CSSのmarginとpaddingはどちらも余白を作りますが、役割は異なります。

  • marginは“外側”のスペースを作る
  • paddingは“内側”のスペースを作る

この2つを上手に使い分けることで、見た目が整い、読みやすい美しいWebデザインを作ることができます。特に初心者のうちは、marginは外、paddingは中、と覚えておくと理解しやすいですよ。

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