Bootstrapで理解するテーブルのアクセシビリティ!見出し・スコープ・キャプションで可読性を高める方法
生徒
「Bootstrapでテーブルを作るときって、デザイン以外にも気をつけることはありますか?」
先生
「ありますよ。テーブルは“情報を正しく伝える構造”がとても大事で、アクセシビリティにも大きく関わるんです。」
生徒
「見た目が整っていれば十分だと思っていました…他に何をすればいいんですか?」
先生
「見出しやスコープ、キャプションを正しくつけることで、すべての人にとって読みやすいテーブルになります。今から一つずつ説明しますね。」
1. テーブルの見出しを正しく指定すると“読む順番”が分かりやすくなる
テーブルで最初に押さえておきたいのは、見出しを表す <th> の使い方です。多くの初心者は、見た目が太字になるからという理由だけで th を使いがちですが、本来の役割は「ここが見出しですよ」とスクリーンリーダーや検索エンジンに伝えることです。
見出しが正しくマークアップされていると、読み上げソフトは「この列は名前のデータです」「この行は商品の情報です」というように、文脈を理解しやすくなります。
<table class="table table-bordered">
<thead>
<tr>
<th>商品名</th>
<th>価格</th>
<th>在庫</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>りんご</td>
<td>120円</td>
<td>あり</td>
</tr>
</tbody>
</table>
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このように th を正しく使うだけでも、テーブルの意味は格段に伝わりやすくなります。
2. scope属性で「どのデータとつながっているか」を明確にする
見出しをつけるだけでは、行と列の対応が曖昧になってしまうことがあります。そこで重要なのが scope属性 です。これは「この th は、列の見出しなのか、行の見出しなのか」をはっきり宣言するための仕組みです。
例えば、行方向の見出しなら scope="row"、列方向なら scope="col" をつけます。これにより読み上げソフトは「これは価格列の見出しだ」と理解しながら読み進めることができます。
<table class="table table-striped">
<thead>
<tr>
<th scope="col">商品名</th>
<th scope="col">価格</th>
<th scope="col">在庫</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<th scope="row">りんご</th>
<td>120円</td>
<td>あり</td>
</tr>
<tr>
<th scope="row">みかん</th>
<td>80円</td>
<td>なし</td>
</tr>
</tbody>
</table>
ブラウザ表示
scope をつけることで、テーブルの関連性がより明確になり、視覚的に見ている人だけでなく、音声で聞いている人にも理解しやすくなります。
3. テーブルの目的を説明するキャプションを追加しよう
テーブルはページ内に複数置かれることも多く、その内容が一目で分からない場面があります。そこで役立つのが <caption> です。これは「このテーブルは何のためのものか」を冒頭で説明する役割があります。
キャプションは画面上では控えめに見えますが、スクリーンリーダーにとっては非常に重要で、最初に読み上げられる情報でもあります。
<table class="table table-hover">
<caption>果物の在庫と価格一覧</caption>
<thead>
<tr>
<th scope="col">商品名</th>
<th scope="col">価格</th>
<th scope="col">在庫</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>バナナ</td>
<td>150円</td>
<td>あり</td>
</tr>
</tbody>
</table>
ブラウザ表示
このようにキャプションをつけることで、内容を知らないユーザーにも目的が即座に伝わるテーブルになります。
4. Bootstrapのテーブルクラスを活用して読みやすさも向上させる
アクセシビリティは構造だけでなく、読みやすい見た目作りも重要です。Bootstrapには table-striped、table-hover、table-bordered など、視認性を上げるための便利なクラスが用意されています。
特に table-striped は行ごとに背景色が分かれるため、情報の追跡がしやすくなり、初心者にも扱いやすいデザインです。これらのクラスは、構造を変えずに見やすさを向上させる手助けになります。
5. テーブルは“構造が正しければ誰でも読める”という考え方が大切
デザインを整えるだけでは、テーブルは本当の意味で分かりやすくなりません。アクセシビリティでは、構造・意味付け・文脈の明確化が非常に重要です。
見出し・スコープ・キャプションを組み合わせることで、視覚的に見る人、キーボード操作の人、音声読み上げを使う人など、どんな利用者にも読みやすいテーブルになります。
Bootstrapはデザインが整っている反面、構造部分は開発者が正しく設定する必要があります。初心者のうちは「th・scope・captionを忘れずにつける」ことをまず習慣にするのがおすすめです。